江戸時代のうんちといえば農家の肥料として高値で取引される商品でした。

長屋には共同の厠があり、そこに貯められたウンチは大家さんのものでした。

「大家は店子の尻で飯を食う」という言葉があるほどうんちによる収入は大きかったようです。

昭和初期になって、化学肥料の登場や寄生虫の問題から人糞肥料は姿を消し、下水道が整備をされ始めたため、悪臭を放つ汲み取り式便所は無用の長物と化し、代わりに水洗便所が普及して行きました。

更に、しゃがんで用をたす和式トイレも減少して座って排泄できる、洋式トイレが家庭用に普及して行きました。

快適になる便器ですが、便器の原型はオマルにあります。

オマルというと、幼い子供が使う、動物や乗り物の形をした場所を選ばない簡易トイレを指します。

形やそざいは様々で、中世のフランス貴族たちのオマルは銅や銀などの金属ででき紋章などの彫刻を施したものもあったようです。

庶民が使うオマルは壊れやすい陶器で出来た物が多く便をしている時に壊れてしまうことも多かったようです。

更に時代が下り、トイレも進化するとオマルも穴あき椅子とセットで用いられるようになりました。

ゆったりとした肘掛け椅子の中央に穴が開いていて座ったまま排便が出来る優れものです。

ほぼ今の洋式トイレと同じ形にまで進化することになりました。

現在のトイレとの相違点は、オマルに溜まった排泄物の処理で日本のように排泄物を再利用していなかった中世ヨーロッパでは

オマルに溜まった排泄物を路上などに捨てていたようです。