先生

インフルエンザとは

インフルエンザととは、インフルエンザウィルスによる呼吸器感染症を指します。

一般的な感覚からすれば、重度の風邪といった感じがしっくりくるかもしれません。

インフルエンザの原因

インフルエンザウィルスの感染が直接の原因ですが、過去に同じウィルスに感染していてウィルスに対する免疫があれば発病はしないか、しても軽い症状ですみます。

免疫がない場合でも、体力が十分にあり免疫力が高い人は軽い症状ですむことがほとんどです。

インフルエンザの家庭内感染

インフルエンザの感染力は強力で、通勤通学中の車内などで感染者から咳やくしゃみなどにより飛沫感染することがあります。

家族に感染者が出ると家族全員に感染する事も有ります。

感染してから発病し症状が出るまで2日間程度の時間がかかります。

インフルエンザには種類があり、変異が早いためワクチンができても流通する時は変異して効かなくなることも多々あります。

インフルエンザの型

インフルエンザの方は大きく分けるとA型とB型とC型の型があります。

C型は日本では流行することはほとんどありませんのでなじみが無いかもしれません。

日本で頻繁に流行して猛威をふるうのがA型とB型で、「亜型」と呼ばれる変異種が常に多く存在します。

ウィルスの表面のHスパイクとNスパイクという感染の仕掛けとなる突起物がありますが、変異ではHスパイクとNスパイクが大きく変化して、「新型」といわれるウィルスが出現します。

一度かかったら同じ型のインフルエンザにはかからないのか?

一度ある種のインフルエンザに感染するとその方に対しては免疫ができますが、違う型のインフルエンザには感染してしまいます。

また、疲労していたり高齢で体力が落ちている場合には感染する可能性があります。

インフルエンザ脳炎・脳症

・インフルエンザ脳炎とか脳症というのは、どのような病気?
・インフルエンザに関わる脳炎や脳症は日本に特有の現象だとか。本当ですか。なぜでしょう?
・解熱剤の使用とインフルエンザ脳症の関連性がニュースになっていましたが、どういうこと?

インフルエンザに感染し発熱により突然けいれんを起こしたり、意識障害を起こしたりすることがあります。

意識障害は、起しても起きない、変なことを口走る、異常に興奮しているなどが起こります。

熱性けいれんや高熱に伴ううわごとなどとの区別はつけにくく、症状の重さ、時間で区別しているのが実状のようです。

1歳台をピ−クに、0-5歳の発症が多く、大阪での推計では、この年齢の人口10万人に一人位の割合で起こるようです。

厚生省研究班の調査では約1/3が死亡、1/3が後遺症を残します。

ほとんどインフルエンザにかかって0-2日以内に発症します。

インフルエンザ以外にも、特発性発疹症やほかのウィルス疾患でも発症します。

100人を越える発症は日本にしか見られません。

予防について

インフルエンザの予防法は、疲労と睡眠不足を避け、強いストレスは早く解決し、人混みを避けることです。

予防接種

予防接種が当てにならないことは、学童に対する効果がないことは、前橋市医師会の優れた調査研究で証明済み、その後これを否定する調査研究は現れていません。

効果があるとする研究報告は数多く出されていますが、そのほとんどは小規模の血中抗体価だけで断定していて、実際上の感染予防効果と発病阻止効果と重症化阻止効果を大規模のRCT(無作為対象試験)という方法で証明すべきとする国際的スタンダードに反し、当てにはなりません。

乳幼児に対する予防接種の効果については、厚生省が「不明」としており、平成12年度厚生科学研究費補助金(新興・再興感染症研究事業)研究報告書「乳幼児 に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究」は、インフルエンザ様疾患(39.0℃以上)に対するワクチン接種の有効性については、1-5歳の幼児では接種するとかかるリスクは0.72倍(つまり30%ほどは有効)になるが、1歳未満の有効性は明らかでなかった、と報告しました。

また、その他の乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果の報告では、

2-6才 感染防止効果は A香港型 50% B型無効 (菅谷憲夫,1994年)

2-5才 感染防止効果は A香港型 31% B型45%(Eugene S.Hurwitz,2000年)

5-10月児 抗体獲得は Aソ連型56% A香港型24% B型48% (山本淳,2001年)

となっています。

これらの研究結果を総合すると、インフルエンザワクチンの効果は悪く、十分な効 果を上げるには「過去にインフルエンザに自然感染している必要がある」との結論づ けられます。

どうやら、効果がある児はすでにインフルエンザ感染をしていると思われます。  

ですから、はじめてシーズンを迎える乳幼児には効果があるかどうかは疑問です。  

なお、インフルエンザ脳炎・脳症の防止に効果があるとの報告もありません。

老人に対する効果については、日本には老人施設でのたった1つの研究があるだけで、結果も、全体としてはかなりの効果が認められるものの、施設によるばらつきの多いことに疑問を持たざるをえません。

欧米の研究では「有効」とするものが多いのですが、研究の方法に厳密さを欠くものがほとんどで、アメリカでは、接種率が65%を越えても、老人の死亡を減らしているわけではないのです。

そんな中で最も厳密な方法で行われたオランダの研究でも、接種した人たちは接種しなかった人たちと比べて1.6%しか発病者が減っていません。

予防接種を受けるために、病院に並んでいて、ほかの病気にかかってしまうのが心配です。

まったく正しい心配です。なにしろ病院や医院は病原体の巣、必要もないのに行くのは病気にかかりに行くみたいなものです。

まして、インフルエンザの予防接種は効果が期待できないのですから余計です。

くしゃみしたり、せき込んだりしている人には近づかないように、特に抱くのは遠慮してもらうべきです。そして、大勢集まっている場所からは、なるべく早く退散する。

途中でも、折を見て、外に連れ出したらよいと思います。

予防接種の副作用

厚生省の統計では、接種した部位が痛くなる・赤くなる・腫れる・固くなるといった局所的な副作用は10数%、発熱とか倦怠といった全身的な副作用はきわめて稀とされています。

しかし、1997年末までに厚生省が認定した被害者は187人にのぼり、それらが死亡や重い後遺症のケースであることを考えると、決して軽視できない率です。

しかも、さらに、厚生労働省が委託した「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究では、発熱が4.8%とかなりの高率になっています。一般に予防接種の副作用は、表面に出にくく、公式な認定も容易になされないので、実際は、これよりはるかに上回ると考えられます。

接種の直後はショックを警戒して、その後は局所と全身の副作用の発生に注意して4週間くらいは様子をよく見ている必要があります。

インフルエンザの症状と手当

ほとんどの場合、普通のかぜと同じで、ひどい場合でも、体がすごくだるい、頭痛とか足腰の痛みが強い、せき込みが激しい、治るのに日数がかかるといった程度でしょう。

中には、肺炎や脳炎といった重い余病を起こすことはあるけれど、騒がれているほど多くはありません。

インフルエンザは、ほとんどひとりでに治るので、せめて2、3日は様子をみているのがよいでしょう。

早く病院に行って、解熱剤や抗生物質をもらうのは、どうかと思います。